2日目の朝、子どもたちは目覚めもよく、5時半頃から1人2人と起き始め、6時前には全員しっかり活動を始められる状態になりました。起きて最初のお仕事は『お布団たたみ』!お友だちと2人組になり、「あっちもってー!」「こうやってするんばい!」と、声を掛け合いながら、毛布やタオルケットを畳んでいましたよ。
その後、朝食をしっかりと食べ、タクシーが来るまで、皆で工作タイム♫画用紙とペンを使い、皆で久住登山の思い出作りをしました!スイミー組10人で『ス・イ・ミ・ー・く・じゅ・う・と・ざ・ん』の文字を1人1文字ずつ色とりどりに描きました。パネルに貼るので、おたのしみに!!
そして、いよいよ牧ノ戸登山口へ出発!!当初は久住山を登る予定でしたが、天候が回復しなかった為、山岳ガイドさんの案で“扇ヶ鼻”という山に登ることに。子どもたちはその名を聞いてて、「しってる!きょねん、エルマーさんがのぼったんやろ?」と、興味を示していました。小雨が降る中での登山ですが、あじさいトレーナーに黄色のカッパをしっかりと着込んで、準備万端で出掛けました!登山口で山岳ガイドさんと合流し、お手製の“スイミーシール”を受け取ると、子どもたちのテンションもup!!先生たちも山岳ガイドさんも全員同じシールを貼り、一致団結してスタートすることが出来ました。
最初のコンクリートの坂道、これが意外といちばんきついんです…。(歌野先生待って!待って!と園長先生)子どもたちも「まだー?」「もうてっぺんついたー!?」と、先の見えない坂道に弱気モード。でも、辺りを見渡すと、一面まっしろ!!!山岳ガイドさん曰く、「雲の中に入っていく」のだと。それを聞いた子どもたちは大興奮で、「えー!!くものなか??」「ほんと??スゴイ!!」と一気に元気を取り戻しました。高所に登っていくにつれて、雲が自分たちの下に広がっている様子を、不思議そうに、また嬉しそうに、じっと見つめていました。
しばらく行くと、「あじさいケルン」に着きました。一見、動物のゾウの形に見える大きな岩の上に、小さな石コロを置いておき、次の便のカミィさんが登ってくる時の目印にしました!“カミィさんのために!”との気持ちが高まりすぎて、大きな石を持ち上げて置こうとする子も…。次回、カミィさん、気づいてくれるかな…?
道中は水たまりやぬかるみがあって、思わず足を滑らせて、カッパも手袋もくつもくつ下も泥だらけに…。でも、そんな状況にもめげないスイミーさん!「あ〜あ〜…」と言いながらも、「でも、あとちょっとなんやろ?」「わたしもぬれたけどだいじょうぶ!」と、お互い励まし合いながら、気持ちを切り替えて再出発していました。どうしても越えられない大きな水たまりでは、山岳ガイドさんに抱えてもらい、「スーパーマン!!」」と言いながら、かっこよく越えていましたよ。
そんな中、子どもたちの目に入ってきたのは、岩にある黄色の丸いマーク。そのマークを見つける度に手でタッチし、「ピンポーン♪」と元気よく効果音をつけて楽しんでいました。列を外れて行こうとすると、「ちゃんと並んで!!」と他の子に怒られる姿も…。手が届きそうにない所には、「て、のびろー!ピンポーン!」と、特別ルールも追加し、友だち同士で勝負をしながら進んでいる元気いっぱいな子どもたちでした。進んでいくにつれて、その声もだんだんと力なく小さくなってきていました。その時、山岳ガイドさんの「もうちょっと行ったら、おにぎりを食べよう」の一言で、再び元気を取り戻し、ズンズン進んで行きましたよ。
その後も、「ヤッホーィ」(なぜか最後に「ィ」がついていました)を連呼したり、お喋りをしたりしながら進んでいき、11:40無事に山頂の扇ヶ鼻到着!!風が強く吹いていましたが、しっかり記念写真を撮り、満面の笑みを浮かべていた子どもたちでした。お弁当を食べて、再び牧ノ戸に向かって歩き出しました。
下山時、子どもたちはご褒美のことで頭がいっぱい♫
「肉まん!肉まん!」「アイス!アイス!」「あんまん!あんまん!」と、それぞれに食べたいものを連呼しながら、ガンガン進んでいました。下山の始めの方は、「肉まん」の声が多かったのですが(寒かったから…?)、次第に「アイス」の声が増えていきました。最後の下り坂では今までにないスピードでどんどん下りていき、「とまらな〜い♫」と、叫びながら、あっという間に登山口へ到着。山岳ガイドさんに今日一日のお礼を言いました。その時、ガイドさんに「もう一回登る人〜?」と言われ、全員「えっ!?」っと唖然とした表情を浮かべてました(笑)登頂ご褒美に園長先生に肉まんやアイスクリームを買ってもらい、皆で美味しく頂きました。アイスを食べながら、お互い顔を見合わせて健闘を称え合っていました(笑)
雨の降る中でしたが、最後まで誰も抜けることなく、スイミー組10人で登り切ることができました!!とても誇らしく思います。
明日は最終日。目一杯楽しんで、帰りたいと思います!
歌野 彩