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  くすの樹会の理念

保育園に通う子どもも、幼稚園に通う子どもも、家庭にいる子も、子どもに変わりはありません。ハンディを持った子も施設で暮らす子らもおなじ子どもです。そして、将来この国の未来を担ってくれる子どもたちです。分け隔てなくどんな子ども達も心の強い子ども達になってほしいと思います。

それは身体が強いとかそういう事ではなく、いじめをしている場面を見たら「そんなことはしてはいけない!」と言える心の強さを持つという事です。
本当の優しさを持ってほしい。色々な困難を乗り越える強さを持ってほしいと考えています。

その為に、色々な経験の中で子ども達が自分で本当に大切なものを自分から選んで学んでいけることが大切だと考えています。
やらされなくても、頑張らなくても自然に出せる子ども達になってほしい。
私たちは、子ども達が自分で考え自分で選び、主体的に行動できる様に、子ども達の保育環境を整えて行くことを何よりも大切にしています。

 

 

小さい子は小さいなりに、全身を使って岩に取り付きます。少しづつ体が思い通りに動かせるようになると、憧れのお兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに、さっと動けるようになる。でも、今は慎重に挑戦…、おっとっと、気をつけなくちゃ…!
年長さんになったら、もっと大きい山に登るんだもの。

 

う~ん!・どれにしようかなあ。あれもこれも、迷ってしまうよ~! 「これください」3歳の僕たちはお客さん。
「いらっしゃいませ~」「いかがですか~?」って早く言ってみたいなあ。あ、でも、これの色付け手伝ったんだよ。3歳だってちゃ~んと出来る事があるんだ。
だって、お兄ちゃんや、お姉ちゃんが、こうしたらいいよって教えてくれるもん。
先生より教え方が、ピッタリくるんだよ。

 

自分で行ける所まで。…今日はここまで行けたよ!
むこう側に行けるようになるまで、大変なんだ。下を見ると落ちそうになる。怖い!!
エ…と、手はしっかりもって、足は踏み外さないように…と。注意していないと、ズルッと滑って落ちるよ。もう、あとすこし…、最後まで気を抜かないんだよ。
怖いんだけど、がんばってみる。みんなも、ちょっとづつ上手くなってるのがわかる。

 

圧倒的な自然。押しても引いても、ビクともしない。この、大きな自然の中ではちっとも自分の思い通りにはならないよ。友だちの息遣いを感じながら、黙々と 登るしかない。家や保育園では、何でも自分の思い通りに出来ると思っていたけれど、ここでは、自分たちが、なんてちっぽけな存在なのかと思い知らされる。 でも、一人も脱落せずに、仲間みんなが登りきるまで、よじ登る、滑り降りる、歩く・歩く・歩く・歩く…。
もうダメかも…、もう歩けないって時々思うんだけど、出会った大人の人たちから、がんばって!えらいね~!って声をかけてもらうと、不思議に足が動くんだ。ほかの仲間もよく見てると同じように頑張っている。そう思うと、また力が出てくる気がする。
一緒に登ってくれる山岳ガイドのおじちゃんが、皆なら、富士山にも登れるかもしれないよ。と、言ってくれた。富士山って、この山より高いのかなあ?先生が、富士山は日本で一番高い山だよって言っていたけれど、いつか挑戦できるかな?

 

ぞうりをはいて、水筒持ったら準備万端。今日はどこまで行く?
久しぶりに、あの公園で遊びたいね。少し遠いけど。
でもね、お芋植えに行った所より、ず~っと近いから平気。お喋りも楽しめるし、余裕しゃくしゃくだね。
だってね、小さい時から、い~っぱいお散歩に行ったもの。道で会うおじいちゃんや、おばあちゃんに、こんにちは~!って言うと、「元気だね~、どこ行くの?」って聞かれるけど、それは、ヒ・ミ・ツ。
時々、虫がいて、トマトが熟れていて、ヒマワリが咲いてて、稲の穂がお辞儀していて、あの中にはお米が一粒一粒入っているんだって。稲刈りあとの田んぼは、広くて最高だよ!市場にはいろんなお店があるけれど、時々おやつをくれるおばちゃんがいるの。